腸内環境を整える際に欠かすことのできない「油」について

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最近は、オリーブオイルが腸ストレス解消に欠かすことができないことが分かってきましたが、腸内環境を整えるためには一番大事なのは食生活です。腸内環境を整える食材や、腸の動きを活発にする食材の選び方は、腸内環境を整える際にとっては避けることができません。

食生活の中で注意点がひとつあります。それは油です。

エクストラバージンオリーブオイルが大事ですが、油の知識は大変重要です。なぜなら腸によい油、よくない油があるからなのです。

腸によくない油の代表格は、n-6系の脂肪酸(紅花油、ひまわり油、コーン油など) です。これはリノール酸に代表される脂肪酸の総称ですが、リノール酸は、お菓子やマーガリンなどに多く含まれる脂質です。

最近は特にこのn-6系の油が体内の代謝の過程で生み出す生理活性物質「プロスタグランジンE2」が、がん化を促進するのではないかと考えられています。

実は、.ひと昔前にはリノール酸は、脂質異常症(高脂血症)や動脈硬化の予防によいといわれていたのです。そして1980年代にもリノール酸には、コレステロール値を下げる効果やアテローム(血管の内皮にできる脂肪の塊)を予防する作用があることが報告されて注目が集まったのです。

しかしその後の研究で、リノール酸は体内に必要不可欠であるものの、悪玉コレステロールを低下させると同時に善玉コレステロールも減らすという弊害があることがわかってきたのです。またリノール酸が、アレルギーや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)の引き金になっているという指摘もされています。

腸内環境を改善する際には、リノール酸はなるべく控えることをおすすめします。香りづけなどに使用されるごま油もリノール酸が多いので、使いすぎには注意なければいけません。

これに対してn-9系は、健康によい油として注目されていて、代表格はオレイン酸を含むオリーブオイルです。他の油の代わりにオリーブオイルを摂ると、悪玉コレステロールを下げて、善玉コレステロールは下げないといわれています。

さらにヤシ油などに含まれる中鎖脂肪酸。これは消化・吸収しやすく、体内に溜まりにくい脂肪酸です。油は身体に必要な栄養素です。その選び方、使い方によっては腸内環境を整備する働きもあるのです。腸内環境の味方にもなる存在ですので賢く摂るように心がけてください。

油の大切さを理解しないまま、油抜きダイエットや低脂肪ダイエットなどは逆に腸のストレスを増大させてしまい、かえって太ってしまうこともあります。

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