IT企業に勤める32歳、独身男性Aさんは、軽い便秘の症状や、胃のむかつきを訴えており、それ以外にも朝の目覚めの悪さ、日中も気だるく、やる気が起きない。そんな症状も抱えていました。
Aさんの日常生活は、お世辞にも健康的とはいい難いものでした。仕事のストレスからなかなかタバコをやめることができず、帰宅はほぼ毎日午前0時を回り、睡眠時問も不足がちだったとのこと。
当然、自炊する時間もなく、3食の食事はほとんどコンビニ弁当か外食でした。ちなみに、体型は肥満気味。BMIは30前後と、毎年のメタボ健診で引っかかっていました。
こうした食生活は仕事が忙しい独身男性では、とくに珍しいものではないでしょう。ただし、Aさんの食生活に問題があるとすればその内容です。Aさんは、お肉が大好きで、とくに唐揚げなどの揚げ物が大好きです。また週に3回は、昼食にこれまた好物のハンバーガーなどのファストフードを食べていました。
こうした肉類や脂肪の多い食事が「腸の酸化ストレス」の原因となります。
さらに、脂肪分過多に加えて食物繊維不足によって、胃腸のはたらきを停滞させていたと考えられます。では、いったいAさんの体内では、何が起こっていたのでしょうか。「酸化ストレス」を防ぐためにも、そのメカニズムが複雑になっています。