オフィスでのデスクワークでは、パソコン画面を注視するあまり、ついつい前屈みになっていたり、無意識のうちに足を組んでしまっている人もいるでしょう。集中していると、次第にディスプレーに顔が近づいてしまう人もいます。
また、自宅でも片手で頭を固定しながら横になつてテレビを見たりしているのではないでしょうか。こうした悪い姿勢が体のクセになって血行不良の原因になってしまうこともあるので注意が必要です。
血行不良は体にさまざまな悪影響を及ぼします。とくに問題なのが猫背。猫背になると体が前屈みになります。そうするとお腹が圧迫されますから、腸などに負担がかかり、機能が鈍ってしまいます。
姿勢の悪さというのは、なかなか気がつきにくいものです。自分は姿勢がいいほうだと思っていても、加齢や体調不良により、お腹をかばうようにして、だんだんと背中が曲がってきているかもしれません。
悪い姿勢によってお腹を圧迫すると、腸だけでなく、胃の負担にもなりますから、食欲不振や胸やけ、さらには便秘にもつながりかねません。
悪い姿勢だけでなく、オフィスワークなど長い時間座りつばなしなど、あまり体を動かさない場合も同様に、腸のはたらきを鈍らせてしまいます。そこで気をつけたいのが、ふだんの姿勢です。正しい姿勢には5 つのポイントがあるといわれています。立ったときに、自分の姿勢がくるぶし、膝の中央、骨盤の出っ張り、肩の出っ張り、耳の中央の5つのポイントが一直線に並んでいるかどうかを確認しましょう。
真っすぐに並んでいない場合は姿勢が悪いということです。その対処法は、デスクワークをしているときなら、椅子に深く腰をかけ、背もたれにきちんと背中をつけることです。
パソコンのモニターは見上げるのではなく、やや見下ろすような姿勢をとりましょう。当然、足を組むのもNGです。そうしたうえで、前のめりにならないよう、頭の頂点を真上から何かに引っ張られているイメージをしてみてください。歩いているときも同様に、ピンと背筋を伸ばすようにしてみましょう。姿勢を正すだけでも、腸の調子改善されていきます。