欠食や偏食による腸ストレスはこちらですが、まず意識することはず炭水化物を中心に、野菜やキノコ類、発酵食品などをしっかり摂って、バランスのいい食生活に改める必要があります。
そのためにも、1日のうちで最も腸の蠕動運動が起こりやすい朝に、きっちり食事を摂ることがポイントです。少しでも朝は、寝ていたいのはわかりますが、これでは便秘体質を改善できません。
また、夜遅くにものを食べると、胃腸に負担がかかり、翌朝の食欲が湧かなくなるため、就寝の3時間前までに夕食を摂るようにしたいものです。
とはいえ、腸の欠食・偏食ストレスを抱えている人は、そもそも食事の量が少なかったり、不規則だったりします。あるいは、体重が気になっていたり、メタボが心配な人も多いでしょう。そういう人は、カロリーが低めで、食物繊維がたっぷり含まれた食べ物を効率的に摂りたいところです。
一般的に食物繊維を多く含む食事をしている人の腸内には、肉と脂肪が多い食事をしている人に比べて、ビフィズス菌などの善玉菌が多く存在しており、逆に病原毒素を出すよぅな悪玉菌は少ないことがわかっています。
食物繊維には便通を促して腸をきれいにする作用だけではなく、腸内細菌のバランスを撃えたり、血糖値や血圧を上がりにくくする効果、コレステロール値の改善に役立つ作用も期待できるのです。
食物繊維には水溶性と不溶性があり、それらを上手に組み合わせることによって腸をきれいにしてくれます。不溶性食物繊維を多く含む食品には、たとえば玄米やゴボウ、ニンジン、ブロッコリーなどがありで、一方、水溶性食物繊維は、ナメコや海藻類、アボカドなどの熟した果物に多く含まれています。
水溶性と不溶性の理想的な摂取比率は1対2です。水に溶けにくい不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収してふくらむことで、腸壁を刺激して腸のぜん動運動を促します。
便のかさが増し、腸の運動も活性化されますが、水分が足りていないと便が硬くなってしまう恐れがあります。
一方、水に溶けやすい水溶性食物繊維の特徴は、ヌルヌルして粘度が高いことです。そのため腸のなかで水分を抱き込んでドロリとしたゼリー状に変化します。ゼリー状になった食物繊維は、消化の過程で生じた老廃物や毒素など、体にいらないものや、有害なものを吸着し、便として排出してくれるのです。
また、腸内にいる善玉菌のエサにもなります。これによって善玉菌が増え、腸内環境が良好に保たれるのです。ダイエットでカロリーを気にするあまり、食物繊維の摂取量が少なくなり、結果的に腸のはたらきが悪くなってしまっている人がいます。
しかし、よく探せば食材のなかにはカロリーが低くて、食物繊推量が多く含まれるものはたくさんあります。
たとえば、寒天など海藻類、キノコ類などがその代表的なものです。そばも穀物ではありますが、ご飯と同じカロリーなのに、より多くの食物繊維量を含んだ食材です。
食物繊維の摂取量を工夫しても快便にならない場合には、トクホのイサゴールなどもいいでしょう。
腸の偏食ストレスを抱え、カロリーが気になる人は、こうしものを選ぶといいでしょう。
欠食・偏食を取り去る食べ方のポイント
- 炭水化物を中心に、野菜や果物、キノコ類、海藻類、魚や肉など、バランスのいい食事を摂る。
- 高食物繊準低カロリーの食事を意識する。
- 朝食をしっかり摂り、寝る3時間前までに夕食はすませるようにする。