健康を気づかう男性にもまた、熱心にダイエットに取り組む人が急増しています。
その一方、はじめは勢いよくダイエットを始めても途中で挫折してしまう人が後を絶たないのもダイエットの宿命といえるかもしれません。
それはその人の意志だけでなく、方法そのものに問題があるケースも少なくないのも原因です。たとえば、最近では、朝食を抜くなど、食事の回数や食べる量を極端に減らすダイエット法が注目されています。1日2食ダイエットです。
「食べない」というわかりやすさが受けたのかもしれませんが、腸の面から見ると、この方法の問題はまさしくその「食べない」という点にあります。
食べないことで、少ないカロリーでも生命が維持できるよう、私たちの体はエネルギー消費の多い筋肉を減らそうとしてしまいます。
すると、一時的にやせることはあるかもしれませんが、しだいにカロリーを消費しにくい、やせにくい体になってしまうばかりか、体や腸が冷えやすい体質になってしまいます。病気への抵抗力も落ちていきます。体の免疫力そのものが低下してしまうのです。
そして、腸にとって何より問題なのが、便になる内容物そのものが不足してしまい、スムーズな消化・吸収・排泄というサイクルが機能しなくなってしまうことです。適度な食事量と運動によって、腸を「温め」「動かす」こと。これこそが、ダイエットだけでなく、私たちの健康を維持するための基本なのです。
もちろん食べ過ぎも腸には悪影響ですから、これまで食べ過ぎていた人には、一時的には少食、断食などが効果を発揮することもあるかもしれません。しかし、継続していくと腸は調子を悪くしてしまうのです。